宮城県には世界三大漁場の一つと言われる絶好の漁場があり、200種類以上の豊富な魚類や藻類が水揚げされる日本有数の漁場があります。

初カツオは春から初夏にかけて、秋はサンマ、冬はマダラといった四季折々で豊富な旬魚が収穫でき、季節限定の遊び抜かれたメバチマグロである「三陸塩竃ひがしもの」や金華山周辺で漁獲される「金華さば」といったブランド魚も全国的に知られています。

また、リアス式海岸の沿岸地域では、養殖業が盛んで、産量日本一のギンサケをはじめ、カキやホヤ、ワカメなどたくさんの海の幸が収穫されます。

世界三大漁場とは

そもそも世界には多数存在する漁場の中でも特に漁獲種の多さなど、優良な漁場として、世界三大漁場と呼ばれる地域が存在します。

この漁場が「ノルウェー沖」、カナダ・ニューファンドランド島沖のグランドバング、そして日本の三陸・金華山沖です。

宮城県の海の幸はなぜ旨い

リアス式海岸によって形成された穏やかな入り江が広がり、海に近い山林から森の養分が流れ込んでいるため、カキはもちろん、ホタテ、ホヤ、ギンザケ、ワカメなどの海藻類も、極上の環境で養殖されています。

また、黒潮(暖流)と親潮(寒流)が出合って潮目ができ、大量のプランクトンが発生して魚群が集まります。多様な魚種が収穫されています。

こういった豊富な水産資源が宮城県の旨い海の幸を作り出しています。

宮城県の主な養殖漁業

魚種生産実績全国順位
ノリ19,051t全国第6位
カキ45,040t全国第2位
ホタテガイ14,468t全国第3位
ワカメ17,027t全国第2位
コンブ1,428t全国第3位
ホヤ9,002t全国第1位
ギンザケ12,803t全国第1位
平成20年:農林統計

宮城県の主な近海漁業

国際的に管理されている魚種

クロマグロ(TAC魚種)/カツオ/メバチ/キハダ/ビンナガ/サンマ(TAC魚種)/メカジキ/シロサケ

沖合でとれる主な魚種

マイワシ(TAC魚種)/マサバ(TAC魚種)/ゴマサバ(TAC魚種)/マアジ(TAC魚種)/スケトウダラ(TAC魚種)/マダラ/サメガレイ/ババガレイ/キチジ/キアンコウ/イラコアナゴ/イトヒキダラ/ユメカサゴ/ヤリイカ

沿岸でとれる主な魚種

スルメイカ(TAC魚種)/カタクチイワシ/ブリ/イカナゴ/ツノナシオキアミ/サヨリ/スズキ/サワラ/アイナメ/マアナゴ/ケムシカジカ/マダイ/カナガシラ/ウマヅラハギ/ヒラメ/マコガレイ/ホシガレイ/ジンドウイカ/マダコ/ミズダコ/ガザミ/アカガイ

※宮城県における主要魚種の 資源動向(2022年)を参照しています。